2018年3月1日木曜日

広辞苑 第七版

編者:新村出
発行所:岩波書店
二〇一八年一月十二日 第七版第一刷発行

p.342 エルジービーティー【LGBT】 “(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの頭文字)多数派とは異なる性的指向をもつ人々。” “トランスジェンダー”は“性的指向”に関するものではない。
p.766 きょうぞう【鏡像】 ③ “〔数〕\(\mathrm{O}\)を中心とする半径\(a\)の円または球と、その平面または空間内の\(\mathrm{O}\)でない一点\(\mathrm{P}\)とが与えられた時、半直線\(\mathrm{OP}\)上にあって\(\overline{\mathrm{OP}}\cdot\overline{\mathrm{OQ}}=a^2\)を満足する点\(\mathrm{Q}\)を\(\mathrm{P}\)の鏡像といい、また\(\mathrm{P}\)は\(\mathrm{Q}\)の鏡像という。” あたかも数学用語における“鏡像”が円(または球)に関する反転(p.2419 反転 ④)のみを指すかのように記述されている。実際の数学用語における“鏡像”はより広い意味を持つと思われる。
p.1337 しまなみかいどう【しまなみ海道】 “周防大島を経由する。”→“大島などを経由する。”

“素粒子”の語釈と他の語の語釈との間で整合性が取れていない。“素粒子”の指す対称が理論の発展とともに変わったためと思われる。該当箇所は下記。
p.520 かくし【核子】 “原子核を構成する素粒子、すなわち陽子と中性子の総称。それぞれクオーク三個からできていると考えられている。”
p.1729 そりゅうし【素粒子】 “物質を構成する最も基本的な粒子。理論の発展とともに変わりうる。現在は、クオーク・レプトン・ゲージ粒子・ヒッグス粒子に大別。”
p.1886 ちゅうかんし【中間子】 “素粒子”
p.1892 ちゅうせいし【中性子】 “素粒子の一つ。”
p.2313 パイちゅうかんし【π中間子】 “素粒子の一つ。”
p.2369 ハドロン “強い相互作用をする素粒子の総称。バリオンと中間子に大別。”
p.2398 バリオン “ハドロンの一種。核子および核子より重いスピン半整数の素粒子。”
p.2425 はんりゅうし【反粒子】 “ある素粒子に対して、質量、スピンおよび寿命が等しく、電荷やバリオン数などの符号が逆の素粒子。光子のように反粒子がもとの粒子に一致する場合を含めれば、すべての素粒子が反粒子をもつ。電子と陽電子、陽子と反陽子の類。
p.3013 ようし【陽子】 “素粒子の一つ”

出版社による誤記報告:https://www.iwanami.co.jp/news/n23284.html

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